ねこべやコラム

猫さんのお迎えバイブル

猫さんのお迎えバイブル

「猫さんがウチにやってくる」
嬉しさや気持ちの高まりが大きくなりますね。

その反面「大事な命を守ること」「これからの猫さんとの生活」などに
不安を覚える人も多いのではないでしょうか。

その不安は、もしかしたら「ただ単に知らないことが原因」かもしれません。

猫さんを迎えるのに「何が必要で」「どうすればいいか」「気をつけることは」「心構えは」などを
前もって確認し、安心して猫さんをお迎えしましょう

  MENU

猫さんが
家にくる時の準備

 

猫さんを迎える時
必要なもの

 

猫さんの引取先で
確認すること

 

猫さんとの
帰り方

 

猫さんが来た
初日

 

ケージに
入れる

 

猫さんの
様子を見る

 

初めての
ご飯をあげる

 

一緒に
遊んでみる

 

猫さんが来た
翌日〜1週間

 

お部屋の中を
探検させよう

 

誤食・けがの
恐れがあるもの

 

少しずつ
仲良くなろう

 

トイレ・爪とぎ
トレーニング

 

4つの
注意したいこと

 

無理に
起こさない

 

複数で
取り囲まない

 

鳴き声
夜鳴き

 

室温
調整

 

猫さんが家にくる時の準備

 

迎える時に必要なもの

 

 

引取先で確認すること

 

 

 

猫さんとの帰り方

 

 

  猫さんを迎える時に必要なもの

猫さんがお家にやってくるときに必要なものを確認しましょう。ブリーダーさんなどから譲り受ける場合は余裕を持って事前に揃えておきましょう。

ペットショップからお迎えする場合は、その際にそのペットショップから購入する方法もあります。

メリットは「店員さんのアドバイスが聞ける」「猫さん購入者には割引などの特典がある場合が多い」「目の前で実物を見て比べることができる」点です。

デメリットは「荷物が多くなるので大変」「高いものを勧められても断りづらい」「購入するかどうかすぐ決めなければならない」点です。

当日慌てたり困ったりすることがないように、しっかり予習しておきましょう

  最初に必要なもの

トイレ・猫砂

2,000円〜

食器・水飲み

3,000円〜

フード

1,000円〜

おもちゃ

100円〜

爪とぎ

1,000円〜

ブラシ

100円〜

キャリーバッグ

3,000円〜

ケージ

10,000円〜

リード付ハーネス

1,000円〜

キャットタワー

10,000円〜

猫さんをお迎えするときに必要なもの10点です。
黒字のアイテムが8点。これは必ず用意した方がいいものです。

アイテムの下にある価格は通販サイトを参考にして一般的な価格にしました。機能が同じもので100均にあるものは100円〜としました。

初期費用は安く抑えたいもの。もしお迎えの日が決まっているのであれば、その前にディスカウントストアやダイソーを見た方がいいかもしれません。

文字が薄い色の2点はできれば用意した方がいいものです。またお家にきて少し慣れてからでもいいでしょう。

リード付きハーネスは災害時の避難の際、外出時に役立ちます。キャットタワーは賃貸で完全室内飼いの猫さんには大切な運動アイテム。落ち着いたらプレゼントを考えてもいいかもしれません。

必需品8点

20,200円

あった方がいい2点

11,000円

10点の合計

31,200円

≫   合わせて読みたい 『猫さんとの暮らしにかかる費用』

 

  引取先で確認すること

お迎えする引取先(ペットショップ・ブリーダー・保護猫さん譲受先)から確認したい事項は次の4点です。

 

フード

 

 

トイレ

 

 

ワクチン・寄生虫

 

 

使っていたもの

 

フード

お迎えする猫さんが食べていたフードの「種類・量・回数・時間」について確認しましょう。猫さんは環境の変化が苦手なので、食事は同じ内容で同じようにあげましょう。お家に来てから1-2週間は変えないようにしてください。

トイレ

トイレも使っていたものと同じタイプにした方がストレスが少ないです。箱型・フルカバー型システムトイレだったのか猫砂だけだったのか猫砂の場合、どんな形状だったか確認して、なるべく同じ環境にしてあげましょう。

ワクチン・寄生虫

お迎えする猫さんのワクチン接種の回数を確認しワクチン証明書を受け取りましょう。ワクチン証明書は初めてクリニックに行く時に提示を求められることがあります。寄生虫検査の有無も忘れずに確認しましょう。

使っていたもの

猫さんは自分の匂いがするものがあると安心するので使っていた毛布などを分けてもらいましょう。使っていた猫砂もぜひ分けてもらいましょう。新しいおうちのトイレを早く覚えられますし、猫さんも安心です。

  猫さんとの帰り方

 

 

猫さんは怖くて緊張しているはずです。
大声で鳴く猫さんも多いでしょう。

 

できるだけ猫さんのストレス・不安を減らすため、寄り道などせず移動時間は最小限になるようにしましょう。車・電車移動の際は、必ずペットシーツを敷き、分けてもらった毛布やおもちゃなど猫さんの匂いのついたものも一緒に入れると猫さんも安心します。

猫さんが来た初日

猫さんが来てくれた初日は、嬉しくて可愛くて、撫でたり遊んだりしたくなりますが我慢です。環境が変わったばかりの猫さんが落ち着けるように配慮してあげたいものです。

猫さんがお家に来てからは次の4つのステップで優しく様子を見守りましょう。

 

ケージに入れる

 

 

様子を見る

 

 

 

ご飯をあげる

 

 

 

一緒に遊んでみる

 

 

  ケージに入れる

お家に着いたら、何よりも先に猫さんをケージに入れてあげましょう。ケージには水・トイレをセットします。トイレには分けてもらった猫砂を混ぜます。もらってきた猫さんの匂いがついた毛布やおもちゃなども一緒に入れましょう。

 

 

ケージがないと、狭い隙間に入って出て来なくなったり、粗相の原因となったりしますので、ケージは必ず用意した方がいいです。特に幼猫さんは危険なことが危険だとわからないので、ケージ内にいる方が安全です。

 

 

ケージを置く場所はなるべく静かで環境が穏やかな場所を選びましょう。

 

 

窓際は外の景色が見えて猫さんが喜びそうですが、夏の強烈な日差しや冬の窓際の冷たさが直接影響するので設置場所としては良くありません。また、猫さんはテレビの前など大きな音がするところが苦手です。ドアの近くなども同じ理由で設置場所をしてはふさわしくありません。

  ケージの置き場所

直射日光が
当たらない

エアコンの風が
直接当たらない

風通しが
いい

自分から
見える

ドアの前には
置かない

テレビの前には
置かない

  猫さんの様子を見る

猫さんがケージに入ったら、しばらく様子を見ましょう。おかしな様子はないか、トイレや水やご飯の場所が分かっているかなど、さりげなく見守りましょう。

 

猫さんは緊張してこちらの様子をうかがっているはずです。よく知らない人と目が合うとストレスになりますので、じっくりではなく、なんとなく見守るのがいいと思います。

 初めての ご飯をあげる

先ほど引取先でヒアリングした時間が来たら、ご飯をあげましょう。ご飯をお湯でふやかしたり、お湯で溶いたミルクをあげるときは温度に注意してください。

 

初めての食事は「ちゃんと食べれてるかな」「食べてる姿かわいい」など、とても気になりますが、じっと見続けたり撫でたりするとびっくりしたり緊張したりするので、さりげなく様子を見守りましょう。

 

環境が変わったばかりなので、「ご飯を食べない」「ご飯を残す」こともよくあります。お家に来た時と様子が変わらなければ、過度な心配はしなくても大丈夫です。

  一緒に遊んでみる

猫さんが少し落ち着いてきてケージの中で遊ぶ様子を見せたり、こちらを興味ある目で見ていたら一緒に遊んでみましょう。

 

ケージの外から猫じゃらしなどで様子を見てみてみましょう。警戒心の少ない猫さんはすぐにでも遊び始めるかもしれませんが、子猫さんは遊びすぎの疲れで体調を崩すこともありますので注意してください。遊ぶのは短時間にしましょう。

猫さんが来た翌日〜1週間

猫さんが新しい環境に慣れるのには多少時間がかかります。

 

猫さんの性格によりますが、早ければ2日ほどで慣れます。警戒心の強い猫さんは5-7日ほどかかることもあります。

 

警戒心がなくなってきてケージの外の様子が気になるように見えてきたら、ケージから出してみましょう。その際、無理に引っ張り出さないようにしてください。猫さんが自分から出てくるのをそっと見守りましょう。

  お部屋の中を探検させよう

初めてケージの外に出た猫さんは、床や壁やソファーなどの匂いを嗅いだり、部屋の中を行ったり来たり、上を見上げたり、音を聞いたり聞いたり五感をフル動員させて自分のテリトリーを確認します。

 

探検中は大きな音を立てたり、ドタバタと後をついて行くことはやめましょう。できるだけそっとしてあげてください。

 

探検中にいたずらをしたり興味をもったりして誤食や怪我の恐れがあるものは次の通りです。外に出してあげる前に片付けておきましょう。また、まだ入って欲しくない部屋のドアなどは閉めておくことをお勧めします。

誤食・けがの恐れがあるもの

ビニール袋
ひも

電気コード
ケーブル

アクセサリー
ピアス・ネックレス

人の
食べ物

倒れやすい
家具・小物

高い位置にある
包丁・ハサミなど

  少しずつ仲良くなろう

猫さんと仲良くなり信頼されるのには時間がかかります。早く仲良くなりたいからと必要以上に構うのは逆効果になってしまいます。

 

猫さんは音に敏感なので、大きな音を立てたり大声を出したりするのはNG。繰り返すとビクビクした臆病な猫さんになってしまうかもしれません。

 

猫さんは高い声が好きです。低い声は他の猫さんを威嚇する「うなり声」に聞こえる猫さんが多いようです。猫さんが安心できるように「なるべく高い声で優しく」声をかけるといいですよ。

猫さんは警戒心が強く、大きな音が苦手

猫さんのペースに合わせてゆっくり仲良くなろう

怒鳴ったり大きな音を立てない

声をかける時は、高い声で優しく

  トイレ・爪とぎトレーニング

猫さんは比較的簡単にトイレを覚えます。もし粗相してしまった場合は、「引越しのストレス」「大きな音などのストレス」「トイレが汚れている」などの理由が考えられます。原因となりそうなものがあれば取り除き、その後の様子を見守りましょう。

 

 

爪とぎは子猫さんでもやります。猫さんの本能なので止められません。最初はソファやベッドや壁などを引っ掻こうとするかもしれません。

 

 

猫さんが爪を研ごうとしたら、その度そっと抱っこして爪とぎに連れて行くか、爪とぎを猫さんのそばに持ってきて、そちらに誘導してみてください。それでも心配なら「爪とぎ防止シート」などで家具や壁を保護しましょう。

 

 

トイレも爪とぎも猫さんを怒って「しつける」ことはできません。怒っても伝わりません。ただ怖いと感じるだけですし、信頼関係も損なわれるかもしれません。猫さんのトレーニングは「ゆっくり根気よく」が基本です。

 

≫   合わせて読みたい 『猫可賃貸ルームの爪研ぎ対策』

 

4つの注意したいこと

猫さんが来てくれた初日は、嬉しくて可愛くて、撫でたり遊んだりしたくなりますが我慢です。環境が変わったばかりの猫さんが落ち着けるように配慮してあげたいものです。

猫さんがお家に来てからは次の4つのステップで優しく様子を見守りましょう。

 

起こさない

 

 

取り囲まない

 

 

 

鳴き声・夜鳴き

 

 

 

室温調整

 

 

  起こさない

寝ている猫さんの周りで大きな声を出したり、遊ぼうと猫さんが寝ているのを起こすのはNG。

 

子猫さんの平均的な睡眠時間は1日18時間。生後5ヶ月未満だと20時間寝ることもあります。お迎えした猫さんは興奮気味ですので、十分な睡眠が必要です。

 

寝ている時はそっとしてあげましょうね。

寝ている時は起こさない

  取り囲まない

猫さんがやってきたら可愛くて嬉しくて、ついつい構ってしまいがち。

 

でも、家族全員で取り囲んでワイワイしたり、友人などを招いて猫さんを見せるのは止めましょう。猫さんにしてみたら、いきなり知らないところへやってきたと思ったら、自分の何十倍もある沢山の大きな動物が自分を取り囲んで大きな声を出している状態です。

 

人懐こい猫さんなら大丈夫かもしれませんが、警戒心の強い猫さんは強いストレスを感じるはずです。

猫さんを取り囲まない

  鳴き声・夜鳴き

子猫さんは、自分を守ってくれる母猫さんから離れた寂しさから夜鳴きすることがあります。また飼い主さんの姿が見えなくなると不安になり鳴くこともあると思います。

 

しかし、基本は「無視」です。
かわいそうだから、と相手にすると「鳴けば構ってもらえる」と学習してしまいます。

 

お腹が空いていたり、トイレが汚い時も鳴きますので、まずその原因を取り除き、その後は聞こえないふりをしましょう。飼い主さんが見えなくて寂しくて鳴いている場合は、飼い主さんの匂いが付いた布などを入れてあげると安心する猫さんもいます。

夜鳴きは無視

  室温調整

猫さんに快適な室温は20〜28℃
夏は27℃冬は23℃が目安

  夏は
熱中症に注意

完全室内の猫さんが気をつけるべきは夏の熱中症です。年々暑さが厳しくなり、陽が当たる建物の室内は高温になりがちです。日中の室内温度が30℃以上になる日はエアコンをつけた方がいいでしょう。設定温度は27℃が猫さんには快適です。猫さんに直接風が当たらないよう注意してください。

 

また、遮光カーテンを閉めることで室温の上昇を抑えられます。最近では猫さん用のクールマットを使う人が増えています。価格は通販サイトで2,000円前後です。

 

水分不足で脱水の熱中症も危険です。
新鮮なお水を複数の場所に置いてあげましょう。

  秋冬の対策

秋冬は、基本室内全体を温めなくても大丈夫ですが、室内温度が15℃を下回るようなら20-22℃の設定でエアコン暖房をつけておきましょう。石油やガスファンヒーターは火事や火傷の恐れがあるので夜間や外出時の使用は控えたほうがいいでしょう。

 

スポット寒さ対策は、猫さん用ホットカーペットやモフモフ毛布などもお勧めです。湯たんぽに毛布を巻いた自家製ホットベッドは、経済的で火事の心配もなくお勧めです。

まとめ

猫さんがやってくる日
嬉しくてドキドキしますね

 

猫さんは環境の変化が苦手です
お家に来てから少しずつ少しずつ警戒心を解いて心を許してくれるようになります

 

気長にのんびり行きましょう

 

猫さんとあなたの暮らしが楽しく幸せでありますように

 

初めて猫さんをお迎えする日。何を用意して何に気をつければいいのか、はっきりわからない方もいらっしゃるかと思います。

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