ねこべやコラム
猫さんとの暮らしにかかる費用
猫さんとの暮らしにかかる費用
見ているだけで可愛い猫さん。
一緒に暮らすことで得られる幸せや心温まる時間。
とても大切な家族であり相棒です。
しかし、猫さんを迎え暮らしていくのには費用がかかることも忘れてはいけません。
一緒に暮らし始めてから「こんなはずではなかった!」ということがないように
猫さんとの暮らしにかかるお金のことを予め理解しておきましょう。
猫さんにかかる費用は主に次の3つです。
① 猫さんを迎えるときに必要な費用
トイレ・猫砂
2,000円〜
食器・水飲み
3,000円〜
フード
1,000円〜
おもちゃ
100円〜
爪とぎ
1,000円〜
ブラシ
100円〜
キャリーバッグ
3,000円〜
ケージ
10,000円〜
リード付ハーネス
1,000円〜
キャットタワー
10,000円〜
必需品は7つ
トイレ・猫砂
「箱型」「カバー付箱型」があります。基本的にカバー付の方が落ち着くのですが、猫さんによってはカバーを嫌います。猫砂も素材や粒の大きさなどが違う様々な種類がありますので猫さんのお好みに合わせましょう。
食器・水飲み
フードボウル・ウォーターボウルとも言います。食べやすい高さは5㎝〜8㎝。台付で高さがあるものは3,000円前後ですが、雑誌等の上に100均の食器もありだと思います。水飲みは、留守中こぼしてしまった時のために2箇所あるといいでしょう。
フード
ご存知の通り、猫さんのフードは主に「ドライタイプ」「ウエットタイプ」の2種類。ウエットタイプは魚や鳥の肉を使うものが多いので嗜好性が高く価格も高め。ここでは通販サイトで販売している普通のタイプのドライフードを例にしました。価格は2kgで1200円。平均的な猫さんは1日60g食べるので1ヶ月平均1,000円〜になります。
おもちゃ
賃貸の完全室内猫さんは運動不足になりがち。狩猟本能を解放させてあげるためにも猫じゃらしなどを使って毎日遊ぶ時間を作りましょう。いろいろなタイプがありますが猫じゃらし2本セットで500円ほど。100均で売っているものでも十分です。
爪とぎ
猫さんの爪とぎの理由は4つ。「爪のケア」「縄張りの主張」「気分転換」「アピール」です。爪とぎ以外のところを傷つけないように猫可賃貸の場合必ず用意しましょう。素材は段ボール・麻縄などがあり、平置タイプ・ポールタイプがあります。
ブラシ
猫さんの毛は定期的にブラッシングしましょう。長毛種の場合は手玉になりやすいので毎日するのがお勧めです。材質はラバーや獣毛などいろいろありますが、大事なのは猫さんが気にいるかどうかです。猫さんが気に入れば100均のものでもOKです。
キャリーバッグ
ペットクリニックに行く時や外出するときに使用します。素材・形状・大きさは様々です。成長した時の大きさを考慮して選びましょう。価格は一般的なもので3,000円くらいからです。
必需品の合計
10,200円〜
できれば用意したい3つのもの
ケージ
幼猫さんにはあった方がいいです。迎えた時や外出時の事故が防げるので安心です。成猫さんでも来客時や窓を開けて大掃除の時などに重宝します。2段式3段式などがありますので猫さんの大きさに合わせて選びましょう。価格は2段式で10,000円前後です。
リード付ハーネス
「うちの猫さんは散歩しないので必要ない」と思われるかもしれませんが災害時などで避難する時に必要です。キャリーケースだけだと脱走の心配があります。1,000円位です。100均にもあります。機能は同じなので、それでも十分です。
キャットタワー
猫可賃貸で完全室内の猫さんは運動不足になりがちです。上下運動ができるキャットタワーは猫さんのお気に入り。突っ張りタイプ・据置タイプがあり、価格は10,000円前後です。お部屋のスペースに合わせて選びましょう。
3つの合計
21,000円〜
猫さんを迎えるとき必要なもの
まとめ
猫さんを迎える時にかかる費用は「必需品7点で10,200円」「あった方がいいもの3点で21,000円」『合計31,200円〜』です。
ペットショップなどから猫さんを迎える場合、ペットショップの店員さんから最初に必要なものとして様々なご提案があります。その際の価格の目安にしてください。
猫さんグッズは、安いものから高いものまで実に多種多様です。高いからいいというものではありません。安くても機能は同じものがほとんどです。ただし「お部屋のイメージを統一したい」という場合はデザインを重視して少し奮発するのもいいと思います。
大事なのは、「安全か」「猫さんが気にいるかどうか」です。
② 猫さんと暮らすために必要な費用
平均 5,700円/月
フード
平均3,000円
おやつ
平均400円
猫砂・シート
平均1,100円
爪とぎ・おもちゃ
平均200円
光熱費
平均1,000円
フード
アイペット損害保険会社の調査によると1ヶ月あたりの主食フードの平均支出額は3,154円です。平均ですので1,000円位から5,000円以上まで人それぞれです。飼い主さんのペットへの健康志向の高まりもあり、年々上昇傾向です。
主食は保存が効き種類が豊富なドライタイプが約73%で、ウエットタイプは約14%です。ウエットタイプを全く使わない人は約52%でした。高いものでも猫さんが食べなければ意味がありませんので、少量ずつ購入して猫さんが気に入るものを見つけましょう。
おやつ
猫さん1頭飼いの場合、1ヶ月あたりのおやつの平均額は約1,300円です。
おやつの内容は、「猫用のおやつは53%」「チュールなどのウエットタイプは21%」「半生フード12%」でした。
全く与えない人は34%です。猫さんのおやつに対する考え方は人それぞれですが、喜ぶ表情を見たくて、ついついあげてしまう人が多いようです。
購入先はホームセンター・ディスカウントストアが64%と圧倒的に多いです。同じ商品なら安い方がいいですね。特売に合わせて複数購入しておくのがいいかもしれません。
猫砂・シート
猫さんトイレは主に2種類。
「砂だけを入れる箱型」「砂とシートを使うシステム型」の2つです。
箱型の長所は「コストが安い」短所は「散らばりやすい」
システム型の長所は「消臭効果が高い」短所は「箱型よりもコストがかかる」ことです。
1ヶ月にかかる費用は、取り替える頻度や猫砂の素材によって変わりますので、一概には言えませんが「ペットにかける年間支出調査2021」では月1,136円が平均値でした。
爪とぎ・おもちゃ
猫さんの爪とぎアイテムも多種多様です。段ボールタイプの平置きだと1個100円程度のものもあります。機能性は高いものと何ら変わりません。
猫さんのおもちゃも沢山の種類があります。猫さんと飼い主さんの好みで選びましょう。猫さんは、家にある丸めた紙や綿棒、ストローなどで遊ぶのも大好き。猫さんが「遊びたい」と誘っている時はぜひ乗ってあげてください。
爪とぎ・おもちゃのコストは月平均200円です。
光熱費
真夏・真冬の外出時など非常に悩ましい猫さんの冷暖房問題。できるなら快適な状態にしてあげたいと思う飼い主さんが多いのではないでしょうか。
猫さんの同居に伴う光熱費のコスト平均は月1,000円ほど。しかしこの数字は2021年の数字なので現在のエネルギー価格の上昇を考えると1,500円とした方が妥当かもしれません。
③ 猫さんの健康のために必要な費用
ワクチン
3,000円-5,000円
避妊・去勢
10,000円-40,000円
健康診断
5,000円-10,000円
ワクチン
猫可賃貸で完全室内飼いの猫さんでも感染のリスクはあります。
空気感染は稀かもしれませんが、飼い主さんや遊びに来た知人の靴や服に付いたウイルスが感染する可能性は大いにあります。
ワクチンは3種混合から5種混合まで種類があります。
費用は3種混合3,000円-5,000円、4種混合4,000円-8,000円、5種混合5,000円-10,000円です。
クリニックにより検査の内容などで費用が異なりますので事前に確認しましょう。
子猫の場合、生後2ヶ月で1回目を摂取、3ヶ月で2回目、それ以降は年に1回の追加接種が効果的です。
成猫が初めて接種する場合は、その時点で1回目、その4週間後に2回目、以後年に1回です。
さらに詳しい情報はコラムにありますので、こちらからどうぞ
避妊・去勢手術
賃貸で猫さんと暮らすなら「避妊・去勢手術」はマストです。
なぜなら猫可賃貸物件で、1組の男の子と女の子の猫さんが避妊・去勢をしないまま繁殖してしまうと大変なことになるからです。また猫の発情期の時の鳴き声は、とても声が大きく近隣トラブルの原因になります。
さらに男の子の場合、縄張りを主張するスプレー行為で匂いのキツいおしっこを部屋のあちこちでする恐れがあります。この匂いは退去後も取れず、壁のボードの張り替えほど修繕が必要になると、びっくりするくらいの金額になってしまいます。
避妊・去勢をするとそのような行為はなくなります。
費用は、避妊で10,000円-40,000円。去勢は5,000円-20,000円がおおよその相場です。
昨今の猫可賃貸ルームは「完全室内飼い」「避妊・去勢」を覚書や証明書で確認することになっています。中には「ワクチンの接種証明書」を求められる猫可・猫共生物件もあります。
健康診断
猫さんの健康診断には様々な検査項目がありますが、一般的には
- 身体検査/体重、体温、触診、聴診で全身の状態を調べる基本的な検査です
- 尿検査 /尿のPH、尿糖検査の他、顕微鏡で結晶や細菌を調べます
- 便検査 /便の性状の検査、顕微鏡による観察。寄生虫の有無や潜血を調べます
- 血液検査/赤血球白血球、血小板、血糖値、肝臓酵素、腎機能のマーカーなどを測定
などを行います。
人と同じで気になる数値があれば再検査や追加で検査します。その検査を行うべきかどうかを判断することができます。
費用は上記のような一般的な検査で5,000円-10,000円が目安です。
猫さんは体の具合が悪くても言葉で訴えることができません。また、具合が悪くても、それを隠そうとする習性がありますので病気に気がつくのが難しいです。
愛する猫さんとずっと一緒にいられるように、ぜひ健康診断は定期的に受けてくださいね。
猫さんの健康のために必要な費用
まとめ
「猫さんが健康でずっと一緒にいたい」
全ての愛猫家さんの願いです。そのためには定期的なワクチン接種や健康診断が必要です。
「今月はちょっと苦しいからなー」「また今度にしようか」
そのお気持ちはよくわかります。
いざ出費となるとクリニックに行くのは躊躇してしまいますよね。
その理由は「クリニックは高そうだ」という先入観が私も含め皆さまにあるからだと思います。
信用できるクリニックはネットのクチコミを調べましょう。親しい方からのご紹介もいいと思います。そして費用については、遠慮せずにクリニックに相談しましょう。
猫さんは具合が悪くても言葉に出すこともできなければ、それを隠そうとするする習性があるため日常で病気を発見するのは難しいことが多いのです。
人と同じで病気の早期発見や予防は健康検診が基本です。
ま と め
猫さんが一緒にいる生活
かわいい姿に心が癒され、自然と笑顔になれますよね。
お家に迎える猫さんは、あなただけが頼りです。
だからこそ
猫さんを迎えるとき、そして迎えてから、どのくらいのお金がかかるのか理解しておきましょう。
猫さんが家に来て一緒の時間を過ごしたら
いくらかかったとしても
「猫さんと一緒に過ごす時間は何にも替え難いものだ」
と、きっとあなたは言うでしょう。
費用の目安
家にくるとき
10,600円〜
暮らし始めたら
5,700円〜/月
医療費として
2,500円〜/月
猫さんを迎えるとき、どんなものが必要でいくらぐらいかかる